所感

生活の所感を投稿します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

appropriate distance

1.適切な距離というものは視覚に関するものだけではなく、人間、禽獣、生き物の様々な主体の活動に於いて普遍的に当てはまる言葉であると思う。 あるアーティスト達の展覧会に付けられたタイトルである。 例として、絵画なら寄りで見れば見るほど情報が細分…

untitled

・BLM,ジェンダー関係などそれはそれで一つの正解と思う一方で地場的なものに愛着があるし、自分ゆかりのものについ贔屓してしまう。 そしてそこまでマーケット主義に傾倒している訳でもなく、なんとなくふんわりした位置におります。 ・趣味の都合上何かと…

decide who you are

僕は、関係者達とのコミュニケーションが本質であるプライマリーギャラリーの仕事というものは向いていないかもしれない。 というのも思ったより自分は人が苦手であるらしい。 と言えども、人が嫌いという訳ではなく(むしろ好き)、関係がある人達には、なか…

関係IV

今の会社に入ってからまだ4ヶ月しか経っていないのか。 実の所、この業界に入ってあれがしたい、これがしたいなどという明確な目標、野望などといったものは無い。 そりゃ、誰しも独立して自分の店を構えたいという気持ちはあるだろうし、自分も少なからずそ…

某社について所感

初めにお詫び申し上げると、僕はA社にとって冷やかしの客であった。営業機会の損失となって大変申し訳ない。 話を合わせて付き合ってくれた友人のCちゃんにも感謝申し上げたい。 -- この業界にいると、度々A社についてのウワサを耳に挟む。A社というのは某ハ…

関係 III

大学を卒業した。 留年と休学で5年と半分掛かった。 年相応に思い出はあるもので、長くなってしまうのでまた別の機会にも書くとする。 旅同(タビドー)呼ばれる、本学唯一の同好会に1年の頃から所属していた。 ペーパーカンパニーのような実態で名前通りの活…

関係 II

泊まり慣れたアパホテル。基本的には禁煙ルームを借りる。喫煙の度に表に出て吸うので面倒と思うかもしれないが、深夜の外気は心地よく、いいリフレッシュになる。今日のような眠れない日には。 新店舗のオープニングであるこの週は、長かったようで短かかっ…

関係

空腹に耐えかね、積み上がった本の一番上にほったらかしにしてあったカロリーメイトを齧った。ぬるい食感と共に湿気った味がした。 気付けば9月も目前で、今年があっという間に過ぎるのを感じる。ふと年始にジャズセッションをしたことを思い出す。 仕事は…

画廊に勤めた所感

大学のレポートが溜まっており、そちらを優先しなくてはならないのだけれども、どうも進まないので久々にブログを書いてみようと思う。4~5月にかけて小説モドキを色々書いていた以来である。 6月中旬にかけて画廊の求人の募集があったので2つの画廊に応募し…

【小説】児玉マキの宿敵

※この物語はフィクションであり、実在する人物・団体とは無関係です。 武死大学では教授が死亡した場合、履修者全員が最上位の成績、Sになるシステムだ。あたしらはそれで食ってる。 最近、同業者の中のうわさで聞いた。教授を守ることを任務とする、殺し屋…

【?】児玉マキの爆破

※この物語はフィクションであり、実在する人物・団体とは無関係です。 武死大学では教授が死亡した場合、履修者全員が最上位の成績、Sになるシステムだ。あたしらの食い扶持はそういった依頼。 今日の依頼は大口シンジケートからの受注となった。シンジケー…

【小説】児玉マキの葛藤

「依頼なんだろ、僕を殺してよ」 藤井裕迫(ふじいゆうさこ)は弾切れした拳銃を力なく落とした。一歩前に進み、手足を広げ、仁王立ちする。ビルの屋上には壁面に吹き付けられた風が巻き上がり、ビル風となってその男のジャケットをはためかせた。5メートルの…

【小説】児玉マキの日常

武死大学では教授が死亡した場合、履修者全員が最上位の成績、Sになるシステムだ。あたしらはこういったニッチな需要で存在できる。 ガンオイルを塗ったスワブを銃口から通す。ガンパウダーの残りカスをふき取るとスライドを戻し、弾倉を込めておく。あたし…

【小説】バトルロイヤル大学 ②

前回 「これっぽっちじゃどうしようもないっすね」 「仕方ない、とりあえず飲むか」 現在7号館3階、ぬるいレッドブルを一気に飲み干すと、適当なデスクの上に放り投げた。カシャ、と音を立て残り汁を垂らしながら転がり、床に落ちた。 「6号館に移動するか。…

【小説】バトルロイヤル大学 ①

正面60メートルに移動する二人の敵影が見えた。俺は自販機に隠れながらMP5のセーフティを解除すると3点バーストモードに切り替え撃った。秒速360メートルで飛翔する弾丸は彼らを掠め、コンクリートの壁面に激突しパチンという音が弾けた。この発砲音で敵がこ…

【小説】My Girlfriend,Who Is ④

前回 「海と鳥と言えば、近場で言えば横浜、みなとみらいじゃないか? お前達が良く行ってたあの公園なんかどうだろう」 「なるほど。新田、お前にしては良い線いってるかもしれない。たしかに手がかりはこれしかないような気もする・・・。今から行けるのか?…

【詩】No Place To Hide

ふさしい終焉、鳥になりたい2.52秒間、82.34kmで空を飛ぶ 僕自身と相対したとき もはや隠れる場所はない 鳥になりたい より高い場所から世界を観測する 世界は濁流のようだ 手漕ぎのボートでは物足りない オーロラのような流線が見える それは世界中を覆い尽…

【小説】My Girlfriend,Who Is ③

前回 subject:無題 『わたしを探して。わたしはMOTにいます』 「ふーん、そう来たか」 知らないアドレスから送られてきた一通のメール。無題のタイトルに短い一文、これは朋子から送られてきたのだろうか? 今時メールなんて紙媒体と同じくアンティークなも…

【エッセイ】自殺について

物騒なタイトルだけど今現在は特に絶望しているわけではなく、病んでるわけでもない。ましてや、錯乱しているわけでもない。人に言わせれば病んでるのかもしれないが、それはそうかもしれない。 先人達の解釈は置いておいて、あくまで主観的に自殺について述…

【小説】屋上のりんご頭のうさぎ

僕は人生の潮時を悟った時から死の境界線が見える。道路を通過する大型車の前面、ホームの黄色い線の外側、非常階段の手すり、すべて赤いフレームとして視覚可されるんだ。 「死ってなんだろう、ミサ」 人智を尽くしても死の外堀を埋める事は出来ても核心に…

【小説】My Girlfriend,Who Is ①

1 近未来、サイバネティック技術が急速に発達し、かつて携帯電話やスマートフォン、スマートグラスといった類いの外付けデバイスはオーギュメント社による人体に流れる微弱な電流を電源に、手のひらの上にホログラフィック展開されるスマート・リングに急速…

【小説】My Girlfriend,Who Is ②

前回 2 「僕は鳩羽翔太と言います」 最寄りの明大前駅まで歩く10分の間、自己紹介をし、愛理さんについて軽く話を聞いた。吉祥寺の携帯キャリア店に勤めている事、高校時代は吹奏楽部で共にクラリネットのパートであったこと、朋子とは良く映画を観たり食事…

【小説】テロリズム大学

「ここまでかぁ、さよなら」 そうつぶやくと僕はAR-15から両手を離した。自重で落下した金属製の筐体がコンクリートの地面に激突し、ガチリ、という音が響いた。 コルト・ガバメントの減音器(サプレッサー)を左に回し地面に落とすと、銃口を咥える。血の味が…

【小説】My Girlfriend,Who Is ①

1 22世紀初頭、サイバネティック技術が急速に発達し、かつて携帯電話やスマートフォン、スマートグラスといった類いの「外付けデバイス」はオーギュメント社による人体に流れる微弱な電流を電源に、手のひらの上にホログラフィック展開されるスマート・リン…

アートの価値形成プロセスの考察2

■研究の動機・問題提起 日本に特有と言われる貸しギャラリー制度など、無名の作家であっても作品発表の場は確保されており、一定のインフラ水準は保たれていると言えるだろう。しかし、貸しギャラリーでの作品発表に留まらず、現代美術指向の若手アーティス…

アートの価値形成プロセスの考察1

本稿では日本特有である日本画壇は取り扱わず、画壇の一員となることを目指すアーティストとは別に、ギャラリーや展覧会を通じて美術価値形成を図る現代美術に焦点を当てて論ずる。 音楽、小説、漫画などの他の文化産業領域と同じく需要に対する恒常的な供給…

現代アートの本当の学び方 個別作家 P154~

■P154 グランマ・モーゼス Anna Mary Robertson Moses 1869-1961 known by her nickname Grandma Moses, was an American folk artist. "アメリカ北東部、ニューヨーク州のグリニッジに生まれる。本名はアンナ・メアリ・ロバートソン・モーゼス(Anna Mary R…

北氏に関するメモ

コンテンツとしての拡充には質・量双方からのアプローチが望ましいが、前提として □目的の決定:ゴールは名声といちカルチャーの普及なのか、収益なのか、モテたいからなのか、その目的と意義の方向性により異なるアプローチが求められるが、それら各要素は…